ヨシュア記13-15 ; ルカ1:57-80

ヨシュア記

第13章

13:1さてヨシュアは年が進んで老いたが、主は彼に言われた、「あなたは年が進んで老いたが、取るべき地は、なお多く残っている。13:2その残っている地は、次のとおりである。ペリシテびとの全地域、ゲシュルびとの全土、13:3エジプトの東のシホルから北にのびて、カナンびとに属するといわれるエクロンの境までの地、ペリシテびとの五人の君たちの地、すなわち、ガザ、アシドド、アシケロン、ガテ、およびエクロン。13:4南のアビびとの地、カナンびとの全地、シドンびとに属するメアラからアモリびとの境にあるアペクまでの部分。13:5またヘルモン山のふもとのバアルガデからハマテの入口に至るゲバルびとの地、およびレバノンの東の全土。13:6レバノンからミスレポテ・マイムまでの山地のすべての民、すなわちシドンびとの全土。わたしはみずから彼らをイスラエルの人々の前から追い払うであろう。わたしが命じたように、あなたはその地をイスラエルに分け与えて、嗣業とさせなければならない。13:7すなわち、その地を九つの部族と、マナセの半部族とに分け与えて、嗣業とさせなければならない」。
13:8マナセの他の半部族と共に、ルベンびとと、ガドびととは、ヨルダンの向こう側、東の方で、その嗣業をモーセから受けた。主のしもべモーセが、彼らに与えたのは、13:9アルノンの谷のほとりにあるアロエル、および谷の中にある町から、デボンとメデバの間にある高原のすべての地。13:10ヘシボンで世を治めた、アモリびとの王シホンのすべての町々を含めて、アンモンの人々の境までの地。13:11ギレアデと、ゲシュルびと、ならびにマアカびとの領地、ヘルモン山の全土、サルカまでのバシャン全体。13:12アシタロテとエデレイで世を治めたバシャンの王オグの全国。オグはレパイムの生き残りであった。モーセはこれらを撃って、追い払った。13:13ただし、イスラエルの人々は、ゲシュルびとと、マアカびとを追い払わなかった。ゲシュルびとと、マアカびとは、今日までイスラエルのうちに住んでいる。
13:14ただレビの部族には、ヨシュアはなんの嗣業をも与えなかった。イスラエルの神、主の火祭が彼らの嗣業であるからである。主がヨシュアに言われたとおりである。
13:15モーセはルベンびとの部族に、その家族にしたがって嗣業を与えたが、13:16その領域はアルノンの谷のほとりにあるアロエル、および谷の中にある町からメデバのほとりのすべての高原、13:17ヘシボンおよびその高原のすべての町々、デボン、バモテ・バアル、ベテ・バアル・メオン、13:18ヤハヅ、ケデモテ、メパアテ、13:19キリアタイム、シブマ、谷の中の山にあるゼレテ・シャハル、13:20ベテペオル、ピスガの山腹、ベテエシモテ、13:21すなわち高原のすべての町々と、ヘシボンで世を治めたアモリびとの王シホンの全国に及んだ。モーセはシホンを、ミデアンのつかさたちエビ、レケム、ツル、ホルおよびレバと共に撃ち殺した。これらはみなシホンの諸侯であって、その地に住んでいた者である。13:22イスラエルの人々はまたベオルの子、占い師バラムをもつるぎにかけて、そのほかに殺した者どもと共に殺した。13:23ルベンびとの領域はヨルダンを境とした。これはルベンびとが、その家族にしたがって獲た嗣業であって、その町々と村々とを含む。
13:24モーセはまたガドの部族、ガドの子孫にも、その家族にしたがって、嗣業を与えたが、13:25その領域はヤゼル、ギレアデのすべての町々、アンモンびとの地の半ばで、ラバの東のアロエルまでの地。13:26ヘシボンからラマテ・ミゾパまでの地、およびベトニム、マハナイムからデビルの境までの地。13:27谷の中ではベテハラム、ベテニムラ、スコテ、およびザポンなど、ヘシボンの王シホンの国の残りの部分。ヨルダンを境として、ヨルダンの東側、キンネレテの湖の南の端までの地。13:28これはガドびとが、その家族にしたがって獲た嗣業であって、その町々と村々とを含む。
13:29モーセはまたマナセの半部族にも、嗣業を与えたが、それはマナセの半部族が、その家族にしたがって与えられたものである。13:30その領域はマハナイムからバシャンの全土に及び、バシャンの王オグの全国、バシャンにあるヤイルのすべての町々、すなわちその六十の町。13:31またギレアデの半ば、バシャンのオグの国の町であるアシタロテとエデレイ。これらはマナセの子マキルの子孫に与えられた。すなわちマキルの子孫の半ばが、その家族にしたがって、それを獲た。
13:32これらはヨルダンの向こう側、エリコの東のモアブの平野で、モーセが分け与えた嗣業である。13:33ただし、レビの部族には、モーセはなんの嗣業をも与えなかった。イスラエルの神、主がその嗣業だからである。主がモーセに言われたとおりである。

第14章

14:1イスラエルの人々が、カナンの地で受けた嗣業の地は、次のとおりである。すなわち、祭司エレアザル、ヌンの子ヨシュア、およびイスラエルの人々の部族の首長たちが、これを彼らに分かち、14:2主がモーセによって命じられたように、くじによって、これを九つの部族と、半ばの部族とに、嗣業として与えた。14:3これはヨルダンの向こう側で、モーセがすでに他の二つの部族と、半ばの部族とに、嗣業を与えていたからである。ただしレビびとには、彼らの中で嗣業を与えず、14:4ヨセフの子孫が、マナセと、エフライムの二つの部族となったからである。レビびとには土地の分け前を与えず、ただ、その住むべき町々および、家畜と持ち物とを置くための放牧地を与えたばかりであった。14:5イスラエルの人々は、主がモーセに命じられたようにおこなって、その地を分けた。
14:6時に、ユダの人々がギルガルのヨシュアの所にきて、ケニズびとエフンネの子カレブが、ヨシュアに言った、「主がカデシ・バルネアで、あなたとわたしとについて、神の人モーセに言われたことを、あなたはごぞんじです。14:7主のしもべモーセが、この地を探るために、わたしをカデシ・バルネアからつかわした時、わたしは四十歳でした。そしてわたしは、自分の信ずるところを復命しました。14:8しかし、共に上って行った兄弟たちは、民の心をくじいてしまいましたが、わたしは全くわが神、主に従いました。14:9その日モーセは誓って、言いました、『おまえの足で踏んだ地は、かならず長くおまえと子孫との嗣業となるであろう。おまえが全くわが神、主に従ったからである』。14:10主がこの言葉をモーセに語られた時からこのかた、イスラエルが荒野に歩んだ四十五年の間、主は言われたように、わたしを生きながらえさせてくださいました。わたしは今日すでに八十五歳ですが、14:11今もなお、モーセがわたしをつかわした日のように、健やかです。わたしの今の力は、あの時の力に劣らず、どんな働きにも、戦いにも堪えることができます。14:12それで主があの日語られたこの山地を、どうか今、わたしにください。あの日あなたも聞いたように、そこにはアナキびとがいて、その町々は大きく堅固です。しかし、主がわたしと共におられて、わたしはついには、主が言われたように、彼らを追い払うことができるでしょう」。
14:13そこでヨシュアはエフンネの子カレブを祝福し、ヘブロンを彼に与えて嗣業とさせた。14:14こうしてヘブロンは、ケニズびとエフンネの子カレブの嗣業となって、今日に至っている。彼が全くイスラエルの神、主に従ったからである。14:15ヘブロンの名は、もとはキリアテ・アルバといった。アルバは、アナキびとのうちの、最も大いなる人であった。こうしてこの地に戦争はやんだ。

第15章

15:1ユダの人々の部族が、その家族にしたがって、くじで獲た地は、南の方では、エドムの境に達し、南のはてにあるチンの荒野に及んでいた。15:2その南の境は、塩の海の南の端の、入海から起り、15:3アクラビムの坂の南に出てチンに進み、カデシ・バルネアの南から上って、ヘヅロンに進み、アダルに上っていって、カルカに回り、15:4アヅモンに進んで、エジプトの川に達し、その境は海に至って尽きる。これが彼らの南の境である。15:5東の境は塩の海であって、ヨルダンの川口に達する。北の方の境は、ヨルダンの川口の、入海から起り、15:6上ってベテホグラに行き、ベテアラバの北を過ぎ、上ってルベンびとボハンの石に達し、15:7またアコルの谷からデビルに上って、北におもむき、川の南にあるアドミムの坂に対するギルガルに向かって進み、エンシメシの水に達し、エンロゲルに至って尽きる。15:8またその境はベンヒンノムの谷に沿って、エブスびとの地、すなわちエルサレムの南のわきに上り、ヒンノムの谷の西にある山の頂に上る。これはレパイムの谷の北の果にあるものである。15:9その境は、この山の頂からネフトアの水の源に至り、その所からエフロン山の町々に及び、その境は曲ってバアラに達する。これは、すなわちキリアテ・ヤリムである。15:10その境は、バアラから西に回って、セイル山に及び、ヤリム山、すなわちケサロンの北のわきを経て、ベテシメシに下り、テムナに進み、15:11エクロンの北の丘のわきに出て、シッケロンに曲り、バアラ山に進み、ヤブネルに達し、海に至って尽きる。15:12また西の境は大海であって、海岸を境とした。これがユダの人々の、その家族にしたがって獲た地の四方の境である。
15:13ヨシュアは、主に命じられたように、エフンネの子カレブに、ユダの人々のうちで、キリアテ・アルバ、すなわちヘブロンを与えて、その分とさせた。アルバはアナクの父であった。15:14カレブはその所から、アナクの子三人を追い払った。すなわち、セシャイ、アヒマン、およびタルマイであって、アナクから出たものである。15:15そして彼はこの所からデビルに住む民の所に攻め上った。デビルの名は、もとはキリアテ・セペルといった。15:16カレブは言った、「キリアテ・セペルを撃って、これを取る者には、わたしの娘アクサを妻として与えるであろう」。15:17ケナズの子で、カレブの弟オテニエルがそれを取ったので、カレブは娘アクサを、妻として彼に与えた。15:18彼女がとつぐ時、畑を父に求めるようにと、オテニエルに勧められた。そして彼女が、ろばから降りたので、カレブは彼女に、何を望むのかとたずねた。15:19彼女は答えて言った、「わたしに贈り物をください。あなたはネゲブの地に、わたしをやられるのですから、泉をもください」。カレブは彼女に上の泉と下の泉とを与えた。
15:20ユダの人々の部族が、その家族にしたがって獲た嗣業は、次のとおりである。15:21ユダの人々の部族が、南でエドムの境の方にもっていた遠くの町々は、カブジエル、エデル、ヤグル、15:22キナ、デモナ、アダダ、15:23ケデシ、ハゾル、イテナン、15:24ジフ、テレム、ベアロテ、15:25ハゾル・ハダッタ、ケリオテ・ヘヅロンすなわちハゾル、15:26アマム、シマ、モラダ、15:27ハザルガダ、ヘシモン、ベテペレテ、15:28ハザル・シュアル、ベエルシバ、ビジョテヤ、15:29バアラ、イイム、エゼム、15:30エルトラデ、ケシル、ホルマ、15:31チクラグ、マデマンナ、サンサンナ、15:32レバオテ、シルヒム、アイン、リンモン。これらの町は合わせて二十九、ならびにそれに属する村々。
15:33平地では、エシタオル、ゾラ、アシナ、15:34ザノア、エンガンニム、タップア、エナム、15:35ヤルムテ、アドラム、ソコ、アゼカ、15:36シャアライム、アデタイム、ゲデラ、ゲデロタイム。すなわち十四の町々と、それに属する村々。
15:37ゼナン、ハダシャ、ミグダルガデ、15:38デラン、ミヅパ、ヨクテル、15:39ラキシ、ボヅカテ、エグロン、15:40カボン、ラマム、キテリシ、15:41ゲデロテ、ベテダゴン、ナアマ、マッケダ。すなわち十六の町々と、それに属する村々。
15:42またリブナ、エテル、アシャン、15:43イフタ、アシナ、ネジブ、15:44ケイラ、アクジブ、マレシャ。すなわち九つの町々と、それに属する村々。
15:45エクロンと、その町々、および村々。15:46エクロンから海まで、すべてアシドドのほとりにある町々、およびそれに属する村々。
15:47アシドドとその町々および村々。ガザとその町々および村々。エジプトの川と大海の海岸までが、その境であった。
15:48山地では、シャミル、ヤッテル、ソコ、15:49ダンナ、キリアテ・サンナすなわちデビル、15:50アナブ、エシテモ、アニム、15:51ゴセン、ホロン、ギロ。すなわち十一の町々と、それに属する村々。
15:52アラブ、ドマ、エシャン、15:53ヤニム、ベテタップア、アペカ、15:54ホムタ、キリアテ・アルバすなわちヘブロン、ヂオル。すなわち九つの町々と、それに属する村々。
15:55マオン、カルメル、ジフ、ユッタ、15:56エズレル、ヨクデアム、ザノア、15:57カイン、ギベア、テムナ。すなわち十の町々と、それに属する村々。
15:58ハルホル、ベテズル、ゲドル、15:59マアラテ、ベテアノテ、エルテコン。すなわち六つの町々と、それに属する村々。
15:60キリアテ・バアルすなわちキリアテ・ヤリム、ラバ。これらの二つの町とそれに属する村々。
15:61荒野では、ベテアラバ、ミデン、セカカ、15:62ニブシャン、塩の町、エンゲデ。すなわち六つの町々と、それに属する村々。
15:63しかし、ユダの人々は、エルサレムの住民エブスびとを追い払うことができなかった。それでエブスびとは今日まで、ユダの人々と共にエルサレムに住んでいる。


ルカ

第1章

1:57さてエリサベツは月が満ちて、男の子を産んだ。1:58近所の人々や親族は、主が大きなあわれみを彼女におかけになったことを聞いて、共どもに喜んだ。1:59八日目になったので、幼な子に割礼をするために人々がきて、父の名にちなんでザカリヤという名にしようとした。1:60ところが、母親は、「いいえ、ヨハネという名にしなくてはいけません」と言った。1:61人々は、「あなたの親族の中には、そういう名のついた者は、ひとりもいません」と彼女に言った。1:62そして父親に、どんな名にしたいのですかと、合図で尋ねた。1:63ザカリヤは書板を持ってこさせて、それに「その名はヨハネ」と書いたので、みんなの者は不思議に思った。1:64すると、立ちどころにザカリヤの口が開けて舌がゆるみ、語り出して神をほめたたえた。1:65近所の人々はみな恐れをいだき、またユダヤの山里の至るところに、これらの事がことごとく語り伝えられたので、1:66聞く者たちは皆それを心に留めて、「この子は、いったい、どんな者になるだろう」と語り合った。主のみ手が彼と共にあった。
1:67父ザカリヤは聖霊に満たされ、預言して言った、
1:68「主なるイスラエルの神は、ほむべきかな。
神はその民を顧みてこれをあがない、
1:69わたしたちのために救の角を
僕ダビデの家にお立てになった。
1:70古くから、聖なる預言者たちの口によってお語りになったように、
1:71わたしたちを敵から、またすべてわたしたちを憎む者の手から、救い出すためである。
1:72こうして、神はわたしたちの父祖たちにあわれみをかけ、その聖なる契約、
1:73すなわち、父祖アブラハムにお立てになった誓いをおぼえて、
1:74わたしたちを敵の手から救い出し、
1:75生きている限り、きよく正しく、
みまえに恐れなく仕えさせてくださるのである。
1:76幼な子よ、あなたは、いと高き者の預言者と呼ばれるであろう。
主のみまえに先立って行き、その道を備え、
1:77罪のゆるしによる救を
その民に知らせるのであるから。
1:78これはわたしたちの神のあわれみ深いみこころによる。
また、そのあわれみによって、日の光が上からわたしたちに臨み、
1:79暗黒と死の陰とに住む者を照し、
わたしたちの足を平和の道へ導くであろう」。
1:80幼な子は成長し、その霊も強くなり、そしてイスラエルに現れる日まで、荒野にいた。


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